本記事の結論です。
仕事で上司や先輩に物事を報告するときは、
自分の頭のなかにある『解釈』を伝えるのではなく
そのときの『事実』を伝えましょう。
『解釈』とか『事実』とか言われてもよくわからん。
大丈夫です。次のパートで、
イメージがつきやすいように具体例をご紹介します。
まずは具体例から。
取引先との商談の席で
「先日お話を伺いした内容のお見積りをお持ちしました」
「この見積もりでは承諾できないな…。」
「ちなみに他社さんでは、同じような内容で10万円くらい安い見積もりだったよ。」
営業ではこんな場面がよくありますよね。
商談が終わり、会社にもどって上司に商談の内容を報告します。
『見積もりを出したA社様から金額が高いと言われました』
これは『解釈』です。
A社は『金額が高い』とは言ってません。
この場合の事実とは、
💡この見積もりでは承諾できないと言われた
💡他社では同じような内容でもっと安い見積もりの提示があった
です。
つまり上司に報告する際に、
💡この見積もりでは承諾できない
💡他社ではもっと安い見積もりの提示があった
という『事実』を、頭の中で
『金額が高いと言われた』
と解釈して上司に報告したわけです。
自分の解釈を上司に報告すると、
結果的にやりとりが多くなってしまい
なんだか上司に責められているような雰囲気になりがちです。
さっきの例で言うとこんな感じ。
『見積もりを出したA社様から金額が高いと言われました』
『そうか。ちなみに先方から具体的な金額の話はあった?』
『具体的な金額は聞いていませんが、他社でも見積りをとっているようです』
『と言うことは、他社と比べてウチが高いと先方は言ってるんだな?』
『そうみたいです。ちなみに他社が出した見積もりはウチより10万円安いようです』
『(心の声):それを先に言ってよ〜。』
ようは、
『事実を知りたい上司』
に対して
『解釈を伝える部下』
といった状況になってしまうわけです。
するとお互いのあいだですれちがいがおきてしまい
事実を知りたい上司から責められているような状況になってしまうのです。
本記事の正解は、
正しい報告のしかたは、
まず『事実』を伝えることが先で解釈はそのあと
に添える程度が良いということです。
こんな感じです。
『見積もりを出したA社様から、この見積もりでは承諾できないと言われました』
『そうか。いったいなぜ承諾できないんだろう…。』
『他社でも見積りをとっており、ウチより見積もり金額が10万円安いようです』
『10万円安いのか。その差額を補える施策を一緒に考えてみようか』
『であれば過去の実績として、先方では〇〇が〇〇で〜』
すべてがこのような状況では無いにしろ、
物事を報告する際には『事実』を伝えたほうが、
話がとんとん拍子ですすむことが多いです。
事実を伝えた後で、相手から求められた場合に
その事実をもとに考えた解釈を伝えることが正解です。
記事をまとめます。
今回は会社での上司にする報告のテクニックをご紹介しました。
それは、報告するときは『解釈』ではなく『事実』を伝えよう
ということです。
なぜなら報告の際に『自分の解釈』を伝えてしまうと、
プロジェクトの具体的な進捗(事実)を知りたい上司とのあいだに
すれちがいがおきてしまうからです。
また、このすれちがいが、
余計な(無駄な)やりとりに発展してしまい
モヤモヤした気分になってしまう場合もあります。
今回の内容は、営業に限った話ではなく
組織で働くすべての人にあてはまる内容です。
少しでもお役になれば嬉しいです。
今回は以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。